【雇用】アニメーターの収入が低過ぎる日本。米国有名紙も驚愕の年収とは
日本を代表するサブカルチャー、アニメ。そこで働く日本のクリエイターの人達の給与が低すぎるとアメリカで話題になっているらしい。今回はその驚きの年収とその理由について簡単にご説明したいと思います。
【新人アニメクリエイターの年収は155万円。】
ニューヨークタイムズ紙によると、米国のアニメクリエイター平均賃金が816万円なのに、日本では新人(20〜24歳)が155万円と記載されています。日本の若手の平均年収が300万円前後であることを考慮に入れるのであれば、その半分の給与しかもらえていない計算になります。
「いや新人だからでしょ?」
と思った方もいるのかもしれませんが、先ほどの記事に寄るとアニメーター業界に8年ほどいる男性の月収は15〜40万円と安定しない収入が続いているとのことなので、年齢が関係しているというような事でもないようです。
では、なぜそんなにも給与が低いのか?
それは「アニメ業界のビジネスモデル」に問題があるようです。
アニメ業界のビジネスの構造とは
アニメ業界のビジネスの構造を簡単にご説明します。
「え、普通じゃん?」と思うかもしれません。
しかしここで問題になってくるのが②の「予算の割り振り」です。
決められた予算しか支払われないアニメスタジオ
「決められた予算しか支払われない」ということはつまり、「制作したアニメが大ヒットしたとしても、アニメスタジオの取り分に変化はない」という事です。
例として挙げると、最近鬼滅の刃が映画で大ヒットしましたね。その前のアニメの一期のクオリティが非常に高かった事が要因とも言えるこの大ヒットですが、あれだけ素晴らしいアニメを制作した現場の方々の給与は、普段と全く変わらないという事がわかっています。
普通ならスタジオの上の立場の人が製作委員会と交渉して、ヒットに応じてスタジオ側にもロイヤルティーを5%支払ってもらう約束を取り付けたりすれば良いのですが、、、日本のビジネスモデルはそういった配慮がありません。
もちろんメリットもあります。それは「確実に収入が入る」という事です。予算が悪ふられているわけですから当然ですね。でも、これが安すぎる。それが原因なのです。
制作側の意図としてこれが成り立っているのだと思いますが、あまりにも待遇が悪過ぎると言わざるを得ません。
まとめ 夢の職業は改善されるのか
ここまででアニメ業界のビジネス構造を見てきました。
この現状が変わるきっかけになるかはわかりませんが、NETFLIXが有望な若手アニメーターに対して給付金を出していくみたいな制度を作っているらしいです。今後のアニメ業界が変化していくことを願うばかりです。
では。
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ニューヨークタイムズ紙の記事https://www.nytimes.com/2021/02/24/business/japan-anime.html
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