海外の大学・大学院留学で計算されるGPAって何?

海外留学

GPAって知ってる?

「GPA」という言葉を知っていますか?

海外の大学に行って授業を受けていると、何度もこの言葉を聞きます。

簡単に説明すれば「成績」の事ですが、意外とその重要性を認識していない方もいると聞いたので、今回はGPAに関する基本情報とそれが役立つ場面等をご紹介します!

GPA=Grade Point Average の略

GPAとは「Grade Point Average」の略で、Gradeは成績、Pointは点数、Averageは平均という意味なので、『各授業の成績の平均点』のことです。

いやそんな簡単なんかい!ってツッコミが聞こえそうですね。

例えを出してもう少し分かりやすくしてみます。

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;あなたが今学期、5つの授業を取っているとします。成績の表記のされ方は、A,B,C,D,FでAの方が高くFの方が低いです。

それぞれの成績は点数換算すると

A=4.0 B=3.0 C=2.0 D=1.0 F=0点

となりますので、例えば先ほどあなたが取った5つの授業の成績がA、B、B、C、Bだったと仮定すると、あなたの点数の合計点は

A+B+B+C+B = 4+3+3+2+3 =15点

GPAは各授業の成績の「平均点」となるので、5つの授業の平均点は

15点➗5=3.0点

よってあなたの今学期のGPAは 3.0 となるわけです。

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これで大体はどんなものか理解出来たと思います。

でも「いやそんなこと知ってんすけど。」という人も多いと思いますので、

そんな人の為にもう少しGPAについての豆知識を載せておきます。

留学生に限らず、GPAが維持出来なければ退学も有り得る 

え!?。。。と驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

自分はアメリカの大学に3年半通っていましたので、この辺の事情には多少覚えがありますが、GPAが維持出来なければ退学&母国へ強制送還されることもあります。実際、私の友人が返されました。

留学生の場合、学生ビザとしてアメリカに入国を許可しているのに、その勉学を怠っている人を国内においてあげる理由はありません。

大学を退学させられたMikeの一例

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一例として私の友人(仮名;Mike)の話をあげると、

Mikeは留学生としてアジア圏の国からアメリカに来たのにも関わらず、授業をサボり遊び歩いていました。

その素行が授業を担当する教授から学校側に伝わり、再三の注意にも関わらず改善の余地が見られませんでした。

結果、ある日Mikeの元に一通のメールが届き、「ビザの発行を停止しましたので、明後日までにアメリカから出国して下さい。」と書いてありました。

Mikeが慌てて学校側に掛け合った時には時既に遅し。。。

Mikeはアメリカを去りました。

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上記の例が全ての大学で当てはまるかは分かりませんが、アメリカではGPAを維持出来ない=やる気がないと同義にとられてしまうことがあります。

そしてそんな理由で去った人に、再度学生ビザは発行されないでしょう。

更に、GPAを2.5以上維持していなければ、部活は続けられず、スポーツ奨学金等も取り消されることもあり、あくまでも学生としての本分を果たしている事が第一であるという姿勢が重要になってきますので、ただ単に留学に浮かれていると全てを失います。気をつけましょう。

 

とはいえ、マイナスの面ばかりでつまんない!という人の為に、

GPAを高く維持した人に与えられるご褒美もご説明して終わりますね。

GPAが高いと称号や賞が貰える=就活や進路にも有益

称号。。。って微妙じゃね?と思ったそこのあなた。

そんな事はありません!

何故かと言うと、貰った称号によっては今後の貴方のキャリアに一生残り続ける大切な『盾』となってくれるからです。

例として私が知っている限りの称号をお伝えします。

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Dean’s List 

これはGPAが一定の条件を超えた人が貰える代表的なものです。これに毎学期選ばれていれば、「この人はなかなか勉学に励んでいるな。」と思われます。(GPA3.5〜3.99の間くらい。学校によるかも。)

President’s List

これは、先ほどのDean’s Listよりも一つ格上の称号です。基本的には、前学期の成績がオールA(GPA4.0)の人にのみ与えられるものなので、これに入ると一目置かれます。

Cum Laude

これは卒業時の総合GPAによって呼び名が変わる称号です。

下記のように、

Cum Laude (3.50-3.69 GPA) 優秀

Magna Cum Laude (3.70-3.84 GPA) 更に優秀

Summa Cum Laude(3.85-4.0 GPA)  最優秀

と、GPAが高ければ高いほど名誉あるものになります。

(大学によってGPAの区切り方は違うようです。)

 

Department’s Award (学科毎の優秀賞)

正式名称は分かりませんが、これは卒業生の各学部の優秀者の人達だけが頂ける賞です。例えば、経営学部の経営学科の中から一人、経営学部のマーケティング学科から一人、、、というように選ばれます。基本的には成績と、教授からの推薦によって選ばれるようです。これだけでも名誉な事ですが、更に上のものがあります。

Valedictorian(卒業生総代)

これは、先ほどのDepartment’s Awardの優秀生の中から、更に選び抜かれた成績最優秀者の人達に贈られる名誉ある賞です。学科毎の優秀生の中から成績が大学生活を通してオールA(GPA4.0)の人達が卒業生総代と呼ばれ、称えられます。ここまで来ると神様みたいな扱いをされます。勉強し過ぎ!

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他にも、Valedictorianの中から選ばれる主席的な立場の人がいたり、スポーツ系の部活の中で優秀な成績を残した人が選ばれるものだったり、大学内で大きな影響力を持った人に与えられる賞など、様々なものがあります。更に、生徒の中でTop10%の成績を収めているとAlpha Chi、ODKと言ったような全米の優秀な学生が所属する事が出来る団体に参加する権利も与えられます。(と、言っても会員費を稼ぐ為の手法にも思えるので、別に入らなくても良いです。)

このように、頑張った人は報われるように様々な賞や称号が用意されていて、レジュメにこのような優秀生としての記載をする事が出来ます。

大学院への進学や企業への大きなアピールになってくれる事もありますので、学生として留学する道を選んだのなら、目指してみるのをお勧めします。

GPAへの理解は、成績優秀者への第一歩

ここまでで、

・GPAの基礎知識と計算方法

・GPAを維持出来なかった人のリスク

・高いGPA保持者が貰える賞や称号等のメリット

を解説しました。

GPAというものを少しでも知って、これからのあなたのモチベーションになってくれたら幸いです。

 

また、GPAを高く維持するために必要なエッセイの書き方が知りたい方はこちらへどうぞ

・Essayの構成テンプレートが見たい方はこちらの記事もどうぞ

https://elblog.org/2020/12/05/英語のエッセイの書き方基礎編①構成や書き方の/

・Thesisの書き方や種類を詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ

https://elblog.org/2020/12/06/英語のエッセイの書き方基礎編②thesisの意味と書き/

・イントロダクションの書き方について知りたい方はこちらの記事もどうぞ

https://elblog.org/2020/12/08/英語のエッセイの書き方基礎③イントロダクショ/

 

では。

 

(参考文献:https://www.mastersportal.com/articles/2126/what-is-a-gpa-and-why-is-it-so-important.html)

 

 

 

 

 

 

 

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